Googleは2024年2月1日からGmail宛てにメールを送信する際の要件を強化することを発表しました。
具体的には個人用Gmailアカウント(末尾が@gmail.comまたは@googleemail.com)にメールを送信する場合が対象となり、特に個人用Gmailアカウントに1日5000件を超えるマーケティングメールを送信する場合の要件はより厳しくなっています。要件を満たさない場合、上記対象にメールが正常に配信されない可能性があると記載されています。
Googleへのリンク:https://support.google.com/mail/answer/81126?hl=ja
すべての送信者
項目 | 対応状況 |
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SPF(配信元認証) | Sprinklerで対応済 |
DKIM(配信元認証) | Sprinklerで対応済 |
有効な正引きおよび逆引きDNSレコードの設定 | Sprinklerで対応済 |
メール送信にTLS接続を使用 | Sprinklerで対応済 |
Internet Message Format標準(RFC5322)に準拠する形式でメールを作成 | Sprinklerで対応済 |
ヘッダFromをGmailになりすまさない | Sprinklerで対応済 |
迷惑メールを0.3%未満に維持 | メール送信者の運用に依存します。 運用は「迷惑メール扱いされないための対策について」を参照。 |
個人用Gmail(@gmail.com)アカウントに1日5000件を超えるマーケティングメールを送信する場合
項目 | 対応状況 |
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マーケティングメールのメッセージにワンクリックの登録解除機能 | Sprinklerで対応済み メール配信時に配信停止機能を利用して送信する必要があります。 |
DMARC ※なりすましの可能性があるメールの処理方法(SPF、DKIMによる認証に失敗した場合) | メール送信者の運用に依存します。 メール配信元のドメインを管理するDNSサーバーで設定します。 Googleによると適用ポリシーは最低限、noneを指定する必要があります。 |
補足
- DMARCについて
メール配信元のドメインにDMARCが無い場合は設定を推奨します。既に存在する場合は変更する必要はありません。設定については仕組みをご理解いただいた上で、慎重に行うようお願いいたします。また、DNSへの登録および、DMARCの運用は弊社のサポート範囲外になります。
※以下は一例です。貴社のセキュリティポリシーに沿って設定ください。
*****部分はシステム設定で指定した配信ドメインに読み替えてください。
TYPE:TXT
HOST:_dmarc.******
VALUE:v=DMARC1; p=none;