▶ 迷惑メール扱いされないための対策
メールを受信トレイに届けることは、送信者にとって非常に重要な課題となります。
セキュリティ事情は日々変化し続けており、迷惑メール扱いされる理由は様々にありますが、本サービスはセキュアにメールを届けるための対策を行っております。
【信頼性を高める取り組み】
- 送信者認証
SPF、DKIM、Reverse DNSなど、信頼性を高めるセキュリティを標準搭載しています。 - レピュテーション(送信者の健全性の評価)の維持や信頼性を高める機能
- メールアドレスのクリーニング
- 無効アドレスのフィルタリング
- 配信結果の評価(未到達が多いと警告が表示)
- トラッキング利用時に独自ドメインの利用設定
- 配信停止機能
メール受信者からの配信停止(オプトアウト)を管理する機能を搭載しています。 - ブラックリストのチェック
主要なプロバイダで受信判断に利用するリストを適宜チェックしております。
(※SendGridがメール配信への影響が小さいと判断したリストは除く) - SendGridの強力なインフラを利用
SendGridのプラットフォームは世界トップクラスであり、月間1,000億通以上のメールを配信しています。
メール配信するコンテンツも迷惑メールの判定に利用されます。
配信する内容は以下の記事を参考にしてみてください。
参考:なぜ迷惑メール扱いされてしまうのか?
https://sendgrid.kke.co.jp/blog/?p=13312
▶ 無効アドレスリスト(Bounced Address)
メール配信のバウンスとはメールを配信できなかったことを意味します。
バウンスが発生する原因は受信側のメールサーバーにあり、受信側のメールサーバーが返却した配信失敗を示すコードを受けた結果として発生します。
上記の配信失敗を示すコードの中でも、恒久的に受け取らないと示した場合に、無効アドレスリストに登録されます。
詳細については「こちら」を参照ください。
▶ 配信停止機能
【配信停止機能について】
- 配信停止を管理するカテゴリを設定できます。配信停止の対象はパーソン情報(または顧客情報)単位です。
- 配信停止機能はメール配信およびステップメールに使用できます。
- 配信停止の受付はメールアドレス単位で行い、メールアドレスに該当するパーソン情報(または顧客情報)に反映されます。
※配信停止を受け付けした時点で、該当する対象に反映されます。
【配信停止ページについて】
- SendGridの機能を利用しており、配信停止カテゴリの名称と説明以外は内容を変更できません。
- 説明文にはメールに紐づく配信停止カテゴリのみが表示され、そのカテゴリの配信停止(オプトアウト)操作ができます。
- 「Opt-Out of All Emails」が選択された場合でも、メールに紐づく配信停止カテゴリの停止として扱います。
すべてのメールを配信停止として受付したい場合、自動作成された配信停止受付の情報を参照して別途対応してください。
配信停止カテゴリの数が増えすぎて運用に支障が生じないよう、カテゴリの設定を工夫していただくようお願いします。

【配信停止の解除について】
- メール受信者が配信停止ページから解除できます。
- Approach DAM内の操作から解除も可能ですが、解除する場合はメール受信者の同意を得る必要があります。
※配信停止を解除するには専用の権限が必要です。
▶ 補足:Sender ID認証
一部の携帯キャリア(au)にメール送信する必要があり、さらにメールの受けて側がなりすまし規制(高)を設定している場合、以下のさらなるセキュリティ(なりすまし)対策が求められます。
この認証は必須ではありません。必要性を判断してご対応ください。
補足
- Sender ID認証
以下は既存のDNSレコードが存在する可能性が高く、DNSレコードの編集を誤ると、他のサービスにも影響を及ぼす恐れがあるため、設定については仕組みをご理解いただいた上で、慎重に行うようお願いいたします。また、DNSの登録は弊社のサポート範囲外になります。
(参考:auのなりすまし規制に対応する https://sendgrid.kke.co.jp/blog/?p=10875)
※以下は一例です。
*****部分はシステム設定の配信ドメイン認証を参照して登録してください。
TYPE:TXT
HOST:****** (配信ドメインを指定)
VALUE:SPFレコードの形式で登録
配信ドメインのVALUEで値が「u******.wl***.sendgrid.net」のものを、次のように「include:u******.wl***.sendgrid.net」追記します。
例)”v=spf1 ip4:xx.xx.xx.xx include:u******.wl***.sendgrid.net -all”
▶ 補足:2024年2月以降のGmailのメール送信者ガイドラインについて
Googleは2024年2月1日からGmail宛てにメールを送信する際の要件を強化することを発表しました。
具体的には個人用Gmailアカウント(末尾が@gmail.comまたは@googleemail.com)にメールを送信する場合が対象となり、特に個人用Gmailアカウントに1日5000件を超えるマーケティングメールを送信する場合の要件はより厳しくなっています。要件を満たさない場合、上記対象にメールが正常に配信されない可能性があると記載されています。
Googleへのリンク:https://support.google.com/mail/answer/81126?hl=ja
すべての送信者
| 項目 | 対応状況 |
|---|---|
| SPF(配信元認証) | Sprinklerで対応済 |
| DKIM(配信元認証) | Sprinklerで対応済 |
| 有効な正引きおよび逆引きDNSレコードの設定 | Sprinklerで対応済 |
| メール送信にTLS接続を使用 | Sprinklerで対応済 |
| Internet Message Format標準(RFC5322)に準拠する形式でメールを作成 | Sprinklerで対応済 |
| ヘッダFromをGmailになりすまさない | Sprinklerで対応済 |
| 迷惑メールを0.3%未満に維持 | メール送信者の運用に依存します。 運用は「迷惑メール扱いされないための対策について」を参照。 |
個人用Gmail(@gmail.com)アカウントに1日5000件を超えるマーケティングメールを送信する場合
| 項目 | 対応状況 |
|---|---|
| マーケティングメールのメッセージにワンクリックの登録解除機能 | Sprinklerで対応済み メール配信時に配信停止機能を利用して送信する必要があります。 |
| DMARC ※なりすましの可能性があるメールの処理方法(SPF、DKIMによる認証に失敗した場合) | メール送信者の運用に依存します。 メール配信元のドメインを管理するDNSサーバーで設定します。 Googleによると適用ポリシーは最低限、noneを指定する必要があります。 |
補足
- DMARCについて
メール配信元のドメインにDMARCが無い場合は設定を推奨します。既に存在する場合は変更する必要はありません。設定については仕組みをご理解いただいた上で、慎重に行うようお願いいたします。また、DNSへの登録および、DMARCの運用は弊社のサポート範囲外になります。
※以下は一例です。貴社のセキュリティポリシーに沿って設定ください。
*****部分はシステム設定で指定した配信ドメインに読み替えてください。
TYPE:TXT
HOST:_dmarc.******
VALUE:v=DMARC1; p=none;
▶ 注意事項
【Sprinklerオプション導入時の注意点】
メール配信元とするドメインを管理しているシステム(DNS)で、CNAMEまたはTXTレコードのどちらかでホスト名に_ (アンダースコア)が利用できる必要があります。(セキュリティ対策としてSPF及びDKIMが利用できる環境)
ごく一部のDNSにおいてCNAMEとTXTレコードの両方とも対応していないケースがあります。
【Sprinklerオプション解約時の注意点】
解約前にSprinklerオプションでの配信はすべて停止してください。
また、ステップメールや自動返信で設定している場合、別のメールDMサーバーに設定しなおしてください。