アップローダー、ダウンローダーのインストール、実行スケジュールの変更を行います。
注意
アップローダー、ダウンローダー注意事項
- 自己署名証明書は、サポートしていません。
- 外部との通信を自動で行うプログラムのため、ウイルスソフトによっては危険なプログラムと判定されてしまう可能性があります。
- ファイル名が日本語の場合、OSと出力ファイルの文字コードの違いにより、文字化けする可能性があります。
- インストールは、Windows版:Schtasksコマンド、Linux版:curlコマンドを利用します。
- インストーラーの実行は、Windows版は管理者ユーザー、Linux版はrootユーザーで、実行する必要があります。
- アップローダーは、以下の個所にインストールされます。
Windows版:C:\Program Files\Niconsul\uploader
Linux版:/usr/local/ni/uploader - ダウンローダーは、以下の個所にインストールされます。
Windows版:C:\Program Files\Niconsul\downloader
Linux版:/usr/local/ni/downloader - Windows版:Windows Script Host、Linux版:bashを利用します。
- アップローダー、ダウンローダーの文字コードは、OSと同じにする必要があります。
- アップローダーで文字化けしているファイルは、正しく取り込めません。
- 定期実行は、Windows版:タスク スケジューラ、Linux版:cronを利用します。
- 受信自動連携API、送信自動連携API の設定を変更した場合、アップローダーおよびダウンローダーを再インストールしてください。
設定とアップローダーおよびダウンローダーに違いが生じるため正しく出力されないことがあるためです。
アップローダー、ダウンローダーをインストールする
■Windowsの場合
- 設定画面の「インストーラー」ボタンをクリックしてください。
⇒install.batファイルがダウンロードされます。 - ダウンロードしたinstall.batファイルをサーバー上に配置してください。
配置したファイルをダブルクリックすると、インストールが始まります。
OSのバージョンによってはインストール時に管理者権限を求められます。
このような場合、管理者権限で実行しなおしてください。
install.batを右クリックすると、以下のように表示されます。 - 『管理者として実行』をクリックしてください。
インストールに成功した場合、以下のように表示されます。
※インストールに成功した場合、アップローダーはC:\Program Files\Niconsul\uploader配下に、ダウンローダーはC:\Program Files\Niconsul\downloaderに実行ファイルが配置され、タスク スケジューラに実行スケジュールが登録されます。
- タスク スケジューラ
アップロード先に接続できない場合、以下のように表示されます
このような場合、ネットワークの設定が間違っている可能性があります。
※不明な点がある場合は、弊社サポートデスクまでご連絡ください。
注意
サーバーでクライアント証明書を要求する設定をしている場合の注意事項
- サーバーでクライアント証明書を要求する設定をしている場合は、「サーバーでクライアント証明書を要求する設定をしている場合の追加設定」をご参照ください。
■Linuxの場合
- 設定画面の「インストーラー」ボタンをクリックしてください。
⇒install.shファイルがダウンロードされます。 - ダウンロードしたinstall.shファイルをサーバー上に配置してください。
ここでは、/tmp以下に配置した場合を例として説明します。 - 実行権限を付与します。
- 実行権限を付与したら、install.shを実行します。
インストールに成功した場合、以下のように表示されます。
※インストールに成功した場合、アップローダーは/usr/local/ni/uploader/配下に、ダウンローダーは/usr/local/ni/downloader配下に実行ファイルが配置され、cronに実行スケジュールが登録されます。
- cron
アップロード先に接続できない場合、以下のように表示されます。
このような場合、ネットワークの設定が間違っている可能性があります。
※不明な点がある場合、弊社サポートデスクまでご連絡ください。
自動連携APIの実行スケジュールを変更する
ファイルの取り込み、ファイルの出力の時間間隔を調整する設定について説明します。
アップローダー、ダウンローダーをインストールしたOS別に設定方法を記載しておりますので、該当するOSについての説明を御覧ください。
■Windowsの場合
Windowsの場合、タスク スケジューラを利用してアップローダー、ダウンローダーを実行します。
実行スケジュールを変更する場合、以下の手順で行います。
以下の設定例は、Windows Server 2019の場合の設定です。
Windows OSのバージョンによっては、設定手順が異なる場合があります。
- スタートメニュー>コントールパネル>管理ツール>タスクスケジューラーをクリック。
- タスク スケジューラが表示されます。
左側のツリーから『タスク スケジューラ ライブラリ』を選択してください。 - 登録されたスケジュールが表示されます。
実行スケジュールを変更したいアップローダーを選択してください。
アップローダーの名称は、『NIUpload_識別子』、ダウンローダーの名称は、『NIDownload_識別子』となっています。
識別子は、自動連携APIの受信設定画面、送信設定画面で確認できます。 - 選択したスケジュールのプロパティが表示されます。
トリガータブを選択してください。 - 「編集」ボタンをクリックしてください。
- トリガーの編集画面が表示されます
【例1】毎日6時30分に実行する場合
『設定』欄で『毎日』を選択し、時間を『6:30:00』に変更します。
『繰り返し間隔』のチェックを外します。
【例2】毎月1日3時0分に実行する場合
『設定』欄で『毎月』を選択し、時間を『3:00:00』に変更します。
『月』欄で『すべての月』を選択してください。
『日』を選択し、『1』を選択します。
『繰り返し間隔』のチェックを外します - 変更が完了したら、「OK」ボタンをクリックしてください。
プロパティ画面が表示されたら、もう一度、「OK」ボタンをクリックしてください。
以上で、設定変更は完了です。 - 実行スケジュールを削除する場合は、削除したいアップローダー、ダウンローダーを右クリックして、削除を選択してください。
■Linuxの場合
Linuxの場合、cronを利用してアップローダー、ダウンローダーを実行します。
実行スケジュールを変更する場合、以下の手順で行います。
- crontab -eとコマンドを打つと、cronの編集画面が表示されます。
ここで、『i』キーを押すと、編集モードになります。
実行スケジュールを変更したいアップローダー、ダウンローダーの行を編集してください。
アップローダーの名称は、『upload_識別子.sh』、ダウンローダーの名称は、『download_識別子.sh』となっています。
識別子は、自動連携APIの受信設定画面、送信設定画面で確認できます。
設定は以下のルールで記述されています。
分 時 日 月 曜日 コマンド
各個所には以下の数値を設定することができます。
設定しない場合、『*』を入力してください。
分:0~59
時:0~23
日:1~31
月:1~12
曜日:0~7
【例1】毎日6時30分に実行する場合
分、時をそれぞれ『30』、『6』に変更します。
他の個所は『*』を設定します。
【例2】毎月1日3時0分に実行する場合
分、時、日をそれぞれ『0』、『3』、『1』に変更します。
他の個所は『*』を設定します。 - 変更が完了したら、Escキーを押し、『:wq』と入力し、Enterキーを押します。
これで設定の変更が完了です。 - 実行スケジュールを削除する場合は、該当の行を削除してください。
プロキシサーバーを経由している場合
プロキシサーバーを経由して接続する場合、データの送受信が行えない場合があります。
そのため、アップローダー、ダウンローダーをインストールした後に以下の設定を行ってください。
作成されたスケジュールタスクをタスクスケジューラを開いて編集。
全般タブのセキュリティオプションでタスクの実行時に使うユーザーアカウントとパスワードを「ユーザーまたはグループの変更」で指定します。
(通常はサーバにログイン中のAdministratorのユーザーアカウントを指定します)
サーバーでクライアント証明書を要求する設定をしている場合の追加設定
サーバーでクライアント証明書を要求する設定をしている場合の追加設定について説明します。
■アップローダー、ダウンローダーをWindows環境へインストールする場合
アップローダー、ダウンローダーをWindows環境へインストールする場合は、以下のいずれかの設定が必要になります。
下記設定がない場合は「install.log」に「WEBサイトに接続できませんでした」とエラーが記録され、正常にインストールができません。
- Webサーバの設定でHTTP通信を制限していない場合
- ダウンロードした「install.bat」をメモ帳で開き、以下の編集をして保存後に「install.bat」を実行します。
変更箇所
・「https://」の箇所を「http://」に変更します。(2箇所あります)
- ダウンロードした「install.bat」をメモ帳で開き、以下の編集をして保存後に「install.bat」を実行します。
- Webサーバの設定でHTTP通信を制限している場合
- ダウンロードした「install.bat」をメモ帳で開き、以下の編集をして保存します。
変更箇所
・「Msxml2.XMLHTTP」の箇所を「MSXML2.ServerXMLHTTP」に変更します。(2箇所あります) - アップローダー、ダウンローダーを配置する PC上でクライアント証明書をインポートします。
- 「install.bat」を実行します。
画面上に作成されたスケジュールタスクの名前が表示され、「インストールが完了しました」と表示されることを確認します。 - 3で作成されたスケジュールタスクをタスクスケジューラを開いて編集し、全般タブのセキュリティオプションでタスクの実行時に使うユーザーアカウントとパスワードを「ユーザーまたはグループの変更」で指定します。(通常はサーバにログイン中のAdministratorのユーザーアカウントを指定します)
- ダウンロードした「install.bat」をメモ帳で開き、以下の編集をして保存します。
接続テスト用ツールについて
自動受信API、自動送信APIにてアップローダー、ダウンローダーを指定した場合、データ送信先、データ出力元への接続テストを行うためのツールをダウンロードすることができます。接続テスト用ツールはセットアップ前の接続確認を目的としております。接続可否を事前に確認したい、接続できない原因を調査するために利用します。
■インストール先OSがWindowsの場合の実行方法
- まず、製品画面より接続テスト用ツールをダウンロードしてください。
自動受信APIの場合「autoapiin_connect_test.wsf」、自動送信APIの場合「autoapiout_connect_test.wsf」 - インストール先OSに接続テスト用ツールをコピーしてください。
- Administrator権限のユーザーにてダブルクリックしてください。
- 確認事項等が表示されますので内容をご確認いただき進めてください。
- 接続テスト用ツールを配置した同じ場所にログファイルが出力されます。
自動受信APIの場合「autoapiin_test_log.txt」、自動送信APIの場合「autoapiout_test_log.txt」
接続ができなかった場合はログファイルを弊社テクニカルサポートあてにご連絡ください。
テクニカルサポート:tech@ni-consul.co.jp
■インストール先OSがLinuxの場合の実行方法
- まず、製品画面より接続テスト用ツールをダウンロードしてください。
以下の説明は自動送信APIの場合、「autoapiin_connect_test.sh」で説明します。 - インストール先OSにautoapiin_connect_test.shの/tmp以下にアップロードしてください。
- root権限のユーザーにてOSにログインしてください。
- 以下のコマンドにてautoapiin_connect_test.shを配置した場所に移動します。
- 以下のコマンドにてautoapiin_connect_test.shを実行します。
- /tmp以下にログファイル「autoapiin_test_log.txt」が出力されます。
接続ができなかった場合はログファイルを弊社テクニカルサポートあてにご連絡ください。
テクニカルサポート:tech@ni-consul.co.jp