Webトラッキングとは、自社HPの訪問者の行動履歴を取得する機能です。
誰が・どのページを見ていたかを把握することで、見込み客の関心事に合わせたアプローチが実施できるようになります。
▶ 初期設定の手順
Webトラッキング機能では「Google Analytics」とGoogle Cloudの「BigQuery」を利用してトラッキングデータを収集します。
Approach DAMのシステム設定を始める前に、上記システムの初期設定が必要です。大まかな設定手順は以下の通りです。
- Google Analyticsの初期設定
Google Analyticsのアカウント等を作成し、Webサイトを計測するための設定を行います。
すでにGoogle Analyticsをご利用中の場合は、本項の手順は不要です。 - BigQueryの初期設定
Google Cloudのアカウントを作成し、Google AnalyticsのデータをBigQueryにエクスポートする設定を行います。
すでにBigQueryをご利用中でも、本項の手順に沿ってApproach DAM用の設定を実施してください。 - 基本設定
BigQueryに保存されたトラッキングデータをApproach DAMに取り込むため設定を行います。 - トラッキングタグの設置
トラッキングデータを個人に関連付けて管理できるように、Approach DAM専用のトラッキングタグ(JavaScriptプログラム)をWebサイトに設置します。 - メール取込のための設定
Webサイトから問い合わせを受け付けた際に、送信者のWebトラッキングデータを取得するための設定を行います。
補足
- 「2.BigQueryの初期設定」を実施した当日はデータが連携されないため、「3.基本設定」以降の手順はBigQueryの設定をした翌日以降に実施してください。
- Google Analyticsは無料で利用できますが、BigQueryは有料です。
BigQueryを利用するにはクレジットカード情報の登録が必要なため、個人所有のGoogleアカウントではなく、会社や部署の代表アカウントを作成することをお勧めします。 - 月間10万PV(ページビュー)のサイトと連携する場合、BigQueryの月額利用料金は数円~数十円程度が見込まれます。
ただし、上記料金はモデルケースでの試算のため、実際の金額を保証するものではありません。 - 本マニュアルは2026年4月時点のGoogle Analytics・Google Cloudの画面を元に作成しています。
画面や用語が最新版と異なる場合は、Googleの公式ドキュメントを参照してください。
Google Analytics:https://support.google.com/analytics/topic/14088998?hl=ja
BigQuery:https://docs.cloud.google.com/bigquery/docs?hl=ja
▶ トラッキングの仕組み
Google Analyticsだけでは個人を識別できないため、Webサイトの訪問者に対してApproach DAM専用の個人識別子(WebビジターID)を発行します。メール取込やメール配信機能を使って、このWebビジターIDを顧客情報・パーソン情報と紐付けることができます。
メール取込の場合
メール取込とは、問い合わせフォームの内容をメール経由でApproach DAMに取り込む機能です。
取り込むメール本文にWebビジターIDを入れてApproach DAMに取り込むことで、個人を識別した状態でWeb上の行動履歴を取得できるようになります。
メール取込をした直後に、それまで訪問者が参照していたページなどを確認できます。

メール配信の場合
メール取込をしていない人に対しても、メール配信でWebビジターIDを付与したURLを送信し、そのURLをクリックしてもらうことで、その後の行動履歴を取得できるようになります。
問い合わせフォーム(メール取込)を介さないトラッキングデータは、前日分のデータが1日1回取得されます。取得タイミングはGoogleによって保障されていませんが、概ね翌日の午前中に取得されます。

▶ 注意事項
Cookieの制約
Webトラッキング機能ではCookieを利用しているため、以下の制約があります。
- サイト訪問者は端末・ブラウザ単位で識別されます。
例えば、スマホで3ページを閲覧し、その後PCから2ページを閲覧して問い合わせフォームを送信した場合、スマホで閲覧した3ページの履歴は取得できません。 - トラッキングできる期間はサイト訪問者のブラウザによって異なります。
2026年7月時点では、Chrome・Edgeは400日、Safariは7日が上限とされています。
例えば、Safariで1月1日にページAを訪問し、1月8日にページBを訪問して問い合わせフォームを送信した場合、ページAの履歴は取得できません。
Google Analyticsの制約
Webトラッキング機能はGoogle Analyticsのデータを元にしているため、Google Analyticsがオプトアウトされている場合は、該当訪問者のデータを収集できません。
BigQueryの制約
- すべてのトラッキングデータを取得できない可能性があります。
Approach DAMではGoogle AnalyticsからBigQueryへのエクスポート機能を利用しますが、データによってはエクスポートされるタイミングが遅くなる可能性があります。Approach DAMでは通常1日前のデータを取得していますが、この時点でエクスポートされていないデータは取得できません。 - Googleの障害・負荷状況によっては特定日のデータが取得できないことがあります。
通常、1日分のWebトラッキングデータはBigQueryの「events_YYYYMMDD」という名称のテーブルに集約されますが、この日次テーブルが作成されない事象が過去に確認されています。この場合、Approach DAMでは該当日のトラッキングデータを取得できません。日次テーブルが作成されているかは、Google Cloudのコンソール画面から確認できます。

プライバシーポリシーについて
Webトラッキング機能を利用すると、Cookieに保存されたデバイス識別子(WebビジターID)がApproach DAMの顧客情報やパーソン情報といった個人を特定する情報を紐付けられます。
個人情報保護法により、このようなデータを収集する場合は利用目的等をプライバシーポリシーなどで公表する必要があります。また、電気通信事業法(外部送信規律)に該当する場合は、Cookieポリシーなどで、送信される情報の内容、外部送信先(Google LLC)の名称、その利用目的を記載する必要があります。
プライバシーポリシーに記載が必要な事項
- 取得する個人情報として「当社Webサイトの閲覧履歴」を追加します。
- 個人情報の利用目的として「当社Webサイトの閲覧履歴を分析し、お客様別の興味・嗜好に基づいた商品・サービスのご案内およびWebサイトの改善」を追加します。
参考サイト
- 「個人情報保護法」を分かりやすく解説。個人情報の取扱いルールとは? | 政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/article/201703/entry-7660.html#fourthSection - 外部送信規律について | 総務省総合通信基盤局
https://www.soumu.go.jp/main_content/000862755.pdf
オプトアウトについて
Webサイトの訪問者がトラッキングを拒否(オプトアウト)する機能があります。
システム設定画面から発行するApproach DAMのトラッキングタグは、Cookieの「ndid_optout」が「1」のときはWebビジターIDを発行しない仕組みになっています。
プライバシーポリシーやCookieポリシーページなどに「オプトアウト」のリンクを作成し、以下のようなJavaScriptプログラムを実装してください。
<a href="javascript:void(0):" onclick="oputoutApproachDam();">オプトアウト</a>
<script>
function oputoutApproachDam(){
document.cookie = "ndid_optout=1; max-age=34560000; path=/; SameSite=Lax;";
alert("オプトアウトしました。");
}
</script>補足
- オプトアウトはドメインごとに実施する必要があります。
Cookieを使った仕組みのため、ドメインをまたいでオプトアウトの設定を引き継ぐことができません。
例えば、https://www.ni-consul.co.jpとhttps://www.ni-ware.comという2つのサイトでWebトラッキングを利用している場合、各サイトでオプトアウトのリンクを設置する必要があります。